働きやすいのはどんな介護施設?
サービス残業があるかないか
これは介護職に限ったことではありませんが、日本では「残業は当たり前」という風潮があります。そのため、最初から残業をすることを見越して給与額を設定しているところもあります。サービス残業が横行している職種はいろいろありますが、その中でも特にひどいのが介護職です。介護職は24時間体制で介護にあたるため、残業になってしまうのは仕方がない部分もありますが、定時になったら勝手にタイムカードを押して残業代が発生しないようにしたり、残業しているにもかかわらず残業代がつかなかったりという状態では仕事を続けることが苦痛になってしまいます。そのため、無理な残業や無駄な残業がなくプライベートも充実させることができる施設は働きやすい施設といえます。
教育制度が整っているかどうか
職員不足が深刻化しているため他の職種に比べて就業しやすい介護職ですが、実は離職率も非常に高くなっています。特に若い人ほど仕事についていけず、3ヶ月という短い期間で早々に辞めてしまう人も少なくありません。職員不足に嘆いているのになぜこんな状態になってしまうのか。それは、職員不足が深刻化するあまり、新人スタッフに対してしっかりと教育する時間が取れないからです。施設によっては未経験であるにもかかわらず、3日後には1人で業務を任せられたり自力で仕事を学ばなければいけなかったりと、かなり過酷な状況のところもあります。このような状態では、いくら未経験でも就業しやすいとはいえ、適切なケアが学べず最適な処置ができないため介護スキルをアップすることはできません。この状態では仕事を続けていくことが難しく短いスパンで辞めてしまうのも当たり前のことです。
勤続年数が長い人が多い
働きにくい施設は働きはじめても短いスパンで辞めていくと先述した通り、長く働き続けることができる施設ほど働きやすい施設です。候補に挙がっている施設が働きやすい施設どうか見極めたいのであれば、まずは実際に働いているスタッフの勤続年数に注目してみましょう。10年、20年と長期間で働いているスタッフがいるのであればそこは働きやすい優良な施設である可能性が高くなります。しかし、そのような施設はなかなか求人情報が出にくい傾向があるため、頻繁に募集しているところではなくたまに募集しているところを主に選ぶといいでしょう。
人間関係が良好な施設を見極めるには?
仕事をするにあたって人間関係は必要不可欠なものでありながら悩みの種にもなりやすいものです。そのため、転職先を選ぶ際は人間関係が良好かどうか気になる人も多いことでしょう。人間関係の良好さをチェックしたいのであれば、「面接での態度」「施設見学の時のスタッフの対応」「施設の清掃レベル」がポイントです。ニコニコと笑顔で対応していたり穏やかな表情でゆっくりと歩いていたりする施設は人間関係が円満である可能性が高いです。