介護業界は未経験でもスタートすることができる

介護業界は未経験でもスタートすることができる

介護業界は異業種からの転職が多い

介護業界には介護の仕事とは全く関係のない異業種から転職してきた人が多くいます。介護労働安定センターの「介護労働実態調査」によると、介護や医療が未経験で介護業界に入った人は全体の25.9%。つまり4人に1人が他業種から転職してきた未経験の人ということになります。

未経験者を積極的に採用する傾向がある

転職にはある程度の経験やスキルが求められるため、未経験での転職はハードルが高く大変なものです。しかし、介護業界ではむしろ未経験者を積極的に採用する傾向があります。なぜなら、介護を行っている施設や事業所にはそれぞれの考え方ややり方があるため、なまじ経験があると馴染むまで時間がかかってしまうからです。そのため、経験がある人ほど「こんなやり方はやったことがない…」と戸惑ってしまい、そのやり方に合わせることができず辞めてしまう人も多くいます。施設や事業所としては、考え方ややり方に沿って介護を行ってくれる人を採用したいため、特定のやり方が固定されている経験者よりも未経験者の方が育てやすいため、積極的に採用しているのです。だからといって、すべての施設や事業所で未経験者ばかりを採用しているわけではありません。即戦力を採用したいと経験者を積極的に採用するところもあります。

無資格でもできる

職員不足が深刻な介護業界ですが、ニーズが高いため未経験であっても採用される確率が高くなっています。介護の仕事は未経験であってもすぐにはじめることができるため、特に資格は必要ありません。ですが、資格の有無によって働ける場所や給与も変わってくるため活躍の場を広げたいと考えているのであれば、資格を取得しておくことをおすすめします。資格を取得しているということは専門的な知識や技術が身についている、ということでもあるため施設や事業所から大きな信頼を得ることができます。

資格がいる仕事・資格がいらない仕事

資格がなくても介護の仕事ははじめることができますが、資格があるかないかで仕事の範囲は大きく異なります。介護施設の受付や介護福祉士のサポートなどは資格がなくてもできますが、介護と聞いて思い浮かぶような食事介助や排泄介助や清掃、洗濯といったものは直接要介護者の身体に触れながら行うため、資格がなければ行うことはできません。また、資格があるということは仕事の範囲が広がるだけでなく、適切な知識や技術があるという自信の裏付けにもなります。

経験を積みながら資格を取ることもできる

未経験、無資格であってもはじめることができる介護の仕事ですが、だからといって専門的な知識や技術もないまま仕事を続けていくことには不安もあるでしょう。はじめのうちは周りの職員のサポートからはじめるため、基本的な仕事内容や姿勢を学ぶことができます。しかし、知識や技術がないままだと勤続年数を重ねていても適切な対応ができない可能性があるため、最適な介護を行うためにいずれ資格を取得して知識や技術を身につける必要が出てくるはずです。資格は現場で経験を積みながらでも取得できるため、諦めずに挑戦してみることをおすすめします。